外科では、胃がん・大腸がんなどの悪性疾患、胆石・鼠径ヘルニア・虫垂炎などの良性疾患の手術治療を行います。患者さんの身体的負担が小さい腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。がん診療では、地域がん診療病院として外科的治療だけでなく健診、精密検査、抗がん剤治療、疼痛コントロールを含めた緩和ケアなど幅広い分野に携わっています。高度な医療を必要とする方には最適な基幹病院を紹介し綿密な連携をとることで治療や通院の負担をサポートします。

副院長　清田 正之 （せいた　まさゆき）

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術はお臍の小さな傷からカメラを挿入し、テレビ画面で見ながら細長い鉗子を使用してお腹の中で手術を行う方法です。従来の開腹術に比べて身体への負担が小さい手術です。胃癌、大腸癌、鼠径ヘルニア、胆石症、虫垂炎など幅広い疾患に導入しています。当院では3Dの腹腔鏡システムを使用し、手術の6~7割は腹腔鏡で行っています。

がん治療

当院は地域がん診療病院に指定されており、外科では胃癌、大腸癌などの消化器癌の診療を行っています。検査、手術、化学療法、緩和ケアと様々な場面で診療に携わっています。基幹病院と連携して治療を行うことも多く、基幹病院で専門的な治療を受けた後、地元で定期検査を受けることで通院の負担を軽減できます。がんは小さいうちは無症状です。健診や定期検査を受けましょう。

化学療法

消化器がんに対する抗癌剤治療を担当しています。病気や身体の状態に合わせて適切な薬剤、投与方法を検討します。外来通院で行うことがほとんどで、薬剤投与量の調整、休薬により副作用をコントロールしながら自宅で普段通りの生活を送ってもらうことが目標です。治療の導入については副作用の不安を感じる方が多いですが、主治医や外来スタッフがサポートします。