明けましておめでとうございます。旧年中は医療法人清梁会を多岐にわたりご支援いただき、誠にありがとうございました。
昨年は秋以降、繰り返し新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生しました。患者様に多数の感染者をだし、また入院を要する方の受け入れに支障をきたし周辺施設に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
第7波以降、高梁市内でも多数の感染者が発生し、職員にも家庭内感染、職場感染で多数の休職者が発生しました。クラスター発生以前には新型コロナへの対応と通常業務の両立という課題に即応できず、スムーズな受け入れができない場面がありました。クラスター以降は全員で乗り切ろうという雰囲気が醸成され、受け入れ病床の増床、発熱外来の運営強化、ワクチン接種の拡大と地域の医療を維持するために積極的な姿勢で取り組むことができるようになったと思います。
昨年は理事長、院長を拝命し、個人的にも大きな変化の年となりました。私がまず意識したのは病院理念の再確認です。
1 安心し、納得していただける医療を提供します。
2 心の通い合う信頼関係を築いていきます。
3 地域の中核病院として、地域医療に貢献します。
これが地域への宣言であり、われわれ自身の行動の指針となります。毎回状況が異なる医療現場において適切な判断を下すためには、目の前の状況だけに囚われず一段高い視点から広い視野を持つことを忘れてはいけません。その視点こそが病院理念を意識することだと考えます。地域の中核病院として皆様の期待に応えられるよう、職員一同努めて参る所存です。本年もどうぞよろしくお願い致します。
高梁中央病院 院長 戸田 桂介